超人気アイドルは、無自覚女子を溺愛中。
思いきり遊んでも黒瀬くんが見ていてくれるなら安心だね。
海ってついはめ外しそうになっちゃうから。
それから浮き輪でぷかぷか浮かんだり、ビーチバレーをしたりと遊んでいるとあっという間に時間は過ぎていった。
「お昼だしご飯にしようか」
「さんせーい!」
「うん!」
赤坂くんの言葉に花音ちゃんとわたしはすぐに返事をして海の家に戻る。
焼きそばやタコ飯、焼き鳥にイカ焼き、ジュースを頼んでシェアする。
海の音を聞きながら食べるとおいしさ倍増だ。
「んーおいしい!」
「ほんとすっごくおいしいね!」
いっぱい遊んでお腹もペコペコになってたから、たくさん食べちゃう。
どんどん口に運んでいく。
「すげぇ食べるな」
「おいしいもん。黒瀬くんもほら、食べて」
隣に座る黒瀬くんに焼き鳥を渡すとそれをじっと見る。
手を伸ばしたから受け取りやすいように少し指をずらすと、串を通り過ぎわたしの手首を掴まれそのままパクリ。