超人気アイドルは、無自覚女子を溺愛中。



「お客様の笑顔を見て、わたしも元気になりました」



お客様の笑顔がわたしの元気の源だもん。

こんなにストレートに気持ちを伝えてくれる方は多いわけではないから素直にうれしいな。

たくさんうれしい気持ちをもらった。



「あの……」

「ゆきちゃーん、ドリンクの補充忘れてた!お願い!」

「はーい!」



突然、裏からお母さんの大きな声が聞こえてきた。

それに返事をしたけど、いまお客様いるんだった。


お母さんに気をつけるように言っとかないと。

ちょっと抜けてるところがあるから。



「申し訳ございません」


視線を感じ先に謝ったけど、お客様は嫌な顔をせずニコッと笑う。

本当に優しい方だ。



「それより、ゆきちゃんって言うんですか?」

「え?あ、名前は白川雪乃でお母さんはそう呼んでます。ここは両親がしていてわたしは手伝いをしてるんです」




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