超人気アイドルは、無自覚女子を溺愛中。
aozoraについての知識が増えたところで、先生が教室に入ってきたから花音ちゃんは自分の席に戻る。
まだ心臓のドキドキが収まらない。
スマホを見つめているけど、画面は暗いまま。
諦めてポケットに入れようとしたとき、画面がついてメッセージが来たことを知らせた。
すぐにロックを解除してメッセージを確認した。
何度も浅い呼吸を繰り返しながら文字を読む。
《今日、21時くらいになると思うけど会えるかな?直接会って話したい》
今日は定休日だ。
でも、むしろそっちのほうが都合がいいかもしれない。
《大丈夫です》
《じゃあ、また連絡する》
今度はすぐに返信がある。
直接会って話す。
もしかしたらこれが最後になるのかな。
知らなかったから、いままで空野さんはお店に来てくれていたのかもしれないから。
わたしはもっとたくさん話したりしたかったけど。
直接会って話すまでの間に、覚悟は決めておかないと……。