超人気アイドルは、無自覚女子を溺愛中。




aozoraについての知識が増えたところで、先生が教室に入ってきたから花音ちゃんは自分の席に戻る。

まだ心臓のドキドキが収まらない。


スマホを見つめているけど、画面は暗いまま。
諦めてポケットに入れようとしたとき、画面がついてメッセージが来たことを知らせた。


すぐにロックを解除してメッセージを確認した。

何度も浅い呼吸を繰り返しながら文字を読む。



《今日、21時くらいになると思うけど会えるかな?直接会って話したい》


今日は定休日だ。
でも、むしろそっちのほうが都合がいいかもしれない。


《大丈夫です》

《じゃあ、また連絡する》


今度はすぐに返信がある。
直接会って話す。

もしかしたらこれが最後になるのかな。


知らなかったから、いままで空野さんはお店に来てくれていたのかもしれないから。


わたしはもっとたくさん話したりしたかったけど。


直接会って話すまでの間に、覚悟は決めておかないと……。




< 84 / 400 >

この作品をシェア

pagetop