僕の世界の半分で






ピンポーン。

目的地である彼女の家につき、インターホンを鳴らす───と。




バタバタバタッ

―――ガチャン!



慌ただしい音とともに扉がひらき、すぐに見慣れた彼女が姿を現した。



「ゆん、おは、」

「ましゃ!」



「おはよう」さえも言いきらぬうちに、彼女は抱きつくようにの僕の胸に飛び込む。



昔は僕よりも大きかった彼女の身長は、中学時代に牛乳を飲みまくった成果もあり、今では15cm以上の差をつけることができた。


女の子より高い身長でいたいのは、男として切実な願望だったりもするのだ。


飛び込んできた彼女は、すっぽりと僕の腕に包まれたまま、「おはよーございますっ」と元気よく言って笑った。



…うううあああ。


彼女はーーゆんは、今日もとびっきり可愛い。


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