僕の世界の半分で
□
「ゆきちゃん!」
「わ、ゆんちゃん。どうしたの?」
「ゆきちゃん、ましゃのどこが好き?」
「そうだなぁ…優しいところ、カッコいいところ、実は泣き虫なところ、あと、」
「っ、ちょ、先輩!」
「うわー雅翔照れてる。きも」
「雅翔って意外とかわいいとこあるよな」
「…勘弁して…」
今日は僕の家で3家族が集まってご飯を食べる日。
「雪ちゃんも連れてきたらいいじゃない」という母さんの提案に乗せられて先輩も連れて家に帰った結果、早々に公開処刑されるという事件が発生した。
本当、恥ずかしいから勘弁してほしい。