僕の世界の半分で
「つか恥ずかしいから俺のはもう、」
「……これさ、すげえ雅翔らしいよな」
恥ずかしいから俺のはもうやめよう、
そう言おうとした僕の言葉を、晴陽の声だった。
朝陽も菊花ちゃんも、壱くんも同意したように頷く。
「変わらないね、雅翔くん」
それに続くように、先輩もそう言って笑う。
「雅翔くんらしくてとっても好き」
「…そ、かなぁ」
「…雅翔、照れてる」
「…うるさい」
「きも。雅翔きも」
「朝陽は黙れもうしゃべるな」
「ましゃ!ゆきちゃんのすきなところは?」
「、ひみつ」
「ひゃはっ、ましゃ!ひみつ!」
「そんな盛り上がるのやめてゆん…」
みんなと過ごすあたりまえに楽しい毎日。
何年たっても変わらない毎日の理由は、きっとすぐそこにあるのだと思う。