紅の華_


「じゃあ後頼んだ。芽依」


急に呼び捨てをされ驚いている合間に弟さんは家を出ていった。


残された酔っ払いと、私。




「…蓮?」


そう言えば、お酒が弱いお父さんが会社の付き合いでお酒飲んで帰った日にお母さんよく面倒見てたっけ。




「とりあえず、お水…」


その時見ていて、覚えていることをしよう。




…まさかあの光景がこんな風に役立つなんて思いもしなかった。





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