紅の華_
あの日、私が一人暮らしをしていると知った蓮は毎日のように家へ来る。
そしてそれを面倒を見るお兄さんのように着いてくる“弟”さん。
「あっぶな、」
「あはは、ごめんごめん!」
こうして見るとどっちがお兄さんか分からない。
顔も似ているし、声も似てるから。
「いただきまーす!」
「いただきます」
こうして3人で夜ご飯を食べる毎日。
幸せだった。
このまま時間が止まればいいのにと何度思ったことか。