紅の華_
「蓮?どうしてここに?」
楽しい休日は終わり、平日になり今は下校時間。
正門を出ようとしていると見覚えのある顔と人集りがあった。
「迎えに来た!」
…その笑顔で今、何人か鼻血流して倒れてったけど大丈夫かな。
「わざわざいいのに…」
蓮が紅華の総長と打ち明けてから、元々過保護だった蓮が更に過保護になった。
現に今だって迎えに来てくれてるし。
「だって芽依はもう俺の大切な人だし、俺が守らなきゃ。」
自然と恥ずかしい事を言う蓮は、きっと自覚がないんだろう。
…自分がどれだけ私をドキドキさせているかの、自覚が。