紅の華_
「…て、なわけで!」
大きいクラッカーの音が少しうるさいくらいに響く。
「「メリークリスマス!」」
時計の針を見るとすっかり24日が過ぎ、25日になっていた。
「ごめんねみんな、遅くなって…」
私が眠っていた間にクリスマスパーティーの準備は進んでいたらしく、目が覚める前とは全然違うクリスマス一色の倉庫に驚いた。
「芽依!もう大丈夫なの?!」
相変わらずの心配性な理緒を見て何故か安心した。
さっきまでの夢がまるで嘘のようだけど、あれは本当にあった事。
「うん、もう大丈夫だよ。」