紅の華_
安心してって……何をだろう。
さっきから固まったままの藍も気になるし。
「俺には芽依だけ。」
動いたと思ったら私の肩を掴んでとんでもないこと言い出すし。
…本当に、見ていて飽きない2人だなぁ。
「ありがとね、2人とも。」
こんな風に藍と歩いていると1年前のことを思い出すし、
理緒と歩いていると、親友なんか出来たことなかったからずっと楽しい。
「こちらこそ。」
「うんうん!藍の言う通りっ!」
そう、幸せ……だからかな、こんなにも2人が怖いのは───。