紅の華_
「藍、芽依には勘付かれないようにしてね。」
「当たり前。…とりあえず匠海には俺が帰って話聞くから、今日のとこは芽依の事頼んだ。」
「わかった。」
本当は藍が送ってあげたいんだろうな。そんな顔してるし。
でも仲間やられて黙ってるような総長じゃないから、そういう決断をしたんだと思う。
…まぁ芽依のことに関しては頼まれなくても全力で守るけど。
「芽依〜!」
藍は女子の目線が痛いし、芽依が目立つの嫌がるだろうから先に空き教室に向かわせた。
「理緒!」
私の顔を見てパァっと明るくなる芽依が本当に本当に愛くるしい。
なんかもう、誘拐したいもん。