紅の華_
「…理緒?」
天使に顔を覗き込まれました。
これ、逞だったら鼻血もんよ。私もだいぶやばいけど。
「な、なんでもないよっ!じゃあ藍が待ってるし、行こっか!」
…そういえば今朝、芽依を不安にさせちゃったかな。
“…2人って、仲良いね。”
そう言った時芽依、笑ってたけど少し寂しそうにも見えたから。
「ねぇ芽依」
「ん?」
私は芽依のこと、何も知らない。
ただ藍から聞いた事を少しだけ頭に入れてるくらいで。