紅の華_


「理緒…はココアかな。」

甘いもの好きだし、確かいつもこのメーカーの飲んでる。



「おまたせ、理───」


ガサガサと音がして、追ってきた理緒だと思い振り返ると、その人物を見て私はココアの缶を落とした。









「久しぶりだなぁ、嬢ちゃん?」


そしてその缶を拾ったのは─────
































「……どうして、生きてるの……?」










────過去の亡霊、だった。












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