紅の華_
◆最後のデート
「どちら様……」
休日の朝。
朝にものすごく弱い私はインターフォンの音で起こされた。
「夏都…?それと、逞。」
「俺のおまけ感否めなくない?!」
朝から元気だなぁ…逞は。
夏都もうるさそうな顔で逞の事見てるのに、当の本人はケロッとしてる。
「朝早くからごめんね、芽依。…ちょっとうちの総長癒してやってくんない?」
車に乗るやいなや夏都によく分からないことを言われた。
総長…って藍だよね。
藍を癒す?私が?
というか…
「藍、何かあったの?」