紅の華_


いちいち似てやがる。

だからこそ、俺はあの女を───






「…芽依を殺せなかったのは、お前の妹に似てたからか。」



やっぱり兄弟って似るもんなんだな。

こいつら兄弟に嫌という程今思い知らされたよ。





「そんなくだらねぇ理由なわけねぇだろ。お前らが来たから「どっちにしろ」




ズボンを叩き砂を落とした神崎 藍は、踵を返し前髪でよく見えない顔をこちらに向けた。







「お前が芽依を傷つけたのも、1年前のも事実。…このふたつは変わりはしない」






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