紅の華_
そう言って短い階段を登り、藍の隣で藍の見よう見まねで手を合わせる芽春。
その小さい頭で理解をしたのか、ボソボソと「おじさんありがとう」という言葉が聞こえてくる。
まだ伯父さんも、感謝ということも理解しきっていない歳なのに、素直に行動に移す所が愛おしい。
「まま?らん?」
それは藍も同じ気持ちだったのか、私達は2人で芽春を抱きしめていた。
……すごくいい雰囲気だったのに、やっぱり芽春の藍呼びに笑えてきちゃう。