紅の華_
「今のは完全に理緒さんの声で起きたよな…」
「たしかに今の声はでかかった…」
…よし、この2人は後でシメよう。
「芽依、ごめんねっ?」
芽依の顔を覗き込み、ご機嫌を伺う。
今自分がいるところが分からないみたいで、キョロキョロとしている芽依は相変わらず可愛………じゃなくて、説明しなきゃだよね。
「理緒、ここどこ?」
周りにはバイクやら派手髪の男達やらが沢山いて、かなり改造されてるけど倉庫っぽい場所で。
「どこから説明しようかなぁ…」
私の、本当の姿すら教えてなかったけど。