紅の華_


「芽依、どんな私でも嫌いにならない?」

「うん。ならないよ」


即答過ぎるくらいの即答で、撫で回したいと葛藤する右手を左手でなんとか制御する。

真面目な話をしようとしているのにここで撫でたら台無しだ…!



「…あのね、私ね…?」


真っ直ぐな芽依の目を見ながら、目を逸らさずに。








「私…っここのね、紅華っていう暴走族の……幹部、なんです……」











◇理緒side end◆






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