紅の華_
「…それがどうかしたの?」
まるで深刻な話をするように、でも震えていたから心配した。
けどそんなに大した事じゃなくてほっとした。
「え、っと…だからその、私……喧嘩とかするよ?」
「守ってくれる時いつもしてない?」
「ゔ……あ!あと、私、芽依には見せないけど、口悪いよっ?」
「たまに出てるから、知ってる。」
…さっきから理緒はなにをあたふたしてるんだろう?
「理緒、このめっちゃいい子俺貰ってい……すみませんでした。」
私の肩に触れかけた赤髪の男の人は、私の目の前にいた理緒のただならぬ殺気を感じ取ったのかすぐに離れていった。