紅の華_
Episode◆3
◇記憶の断片
「あの…、藍?」
「なに。」
「いや、なにじゃなくて…その…」
……どうしてこうなったのでしょうか。
遡ること…30分前くらい?
「芽依〜〜!!」
目を開けるとそこには涙を目にいっぱいためた理緒が居て。
「…おはよう?」
そう言うとその理緒の後ろで笑い出す夏都と、理緒によって私に近づくのを阻止されている逞が居て。
藍がいないな、なんて考えてたら……
「起きたんだ」
まさかの、布団の中にいましたよと。