紅の華_
「…うん、ちゃんと美味しい。」
チキンライスだけを先に作っておいて、あの人が起きたら卵を焼こう。
それまではこの変な髪が気持ち悪いから、早くお風呂に入って………
「……」
つい、鏡に映った自分を見てしまう。
こんなの異端者と言われても仕方がない。
「…白い髪、なんて。」
脱衣場のライトに照らされて、白がより映える。
老いてもいない、染めてもいないのに白髪なこの髪色を誰が認めるだろう。
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