紅の華_


「ん?どしたの芽依ちゃん、俺に惚れた〜?」


電話を切り近づいてくる逞に威嚇する理緒。

この光景も見慣れたものになった。




「理緒ってほんとに芽依ちゃんの事好きだよね〜」

「当たり前!」


…よく堂々と本人がいる前で言えるなぁ。

私なら絶対無理。恥ずかしさが優先するし。





「藍、やっと起きたんだ。」


そう言った夏都の声に振り返ると、部屋から目を擦りながら出てくる藍の姿があった。



< 73 / 225 >

この作品をシェア

pagetop