紅の華_
なんでだろう、さっきのおでこを合わせるのがフラッシュバックして、藍の顔を見られない。
「…芽依、どうしたの?」
「あ…ううん、なんでもない。」
ふと目に入ったカレンダーは、12月24日だった。
それをみてさっきの逞の電話はクリスマスデートのお誘いだったんだろうと納得する。
「あ、買い出し行かなきゃ。」
パン、と本を閉じる音が響く。
「飾り付け班は今年も理緒、お願い出来る?」
「おっけー!」