* NG girl *
「浅倉さん、黒崎さんになるべく絡まないで下さいます?」


と訳のわかんない事を部署の後輩女子に言われ ため息しか出ない昼休み…


絡んでないし…
ってか、黒崎君とは関わりたくないってマジで思っている…


気分をチェンジさせようと コーヒーサーバーでお茶を入れていると。


「浅倉さん、修正した議事録チェックしてくれました?」



犬並の嗅覚で私を見つける彼。
言葉だけじゃなく、何か訳のわからない空気を醸し出して──



私の脳を固まらせても 何の得にもならないのに。


そして今、突然黒崎君に抱きしめられている状況…


全く持って
意味がわからない────


完全にキャパ越え。
ここは、会社の共用プレイスな訳で、


はい───速攻見つかった


厄介極まりない、私の天敵である同期で仕事の出来る男──


常磐 陵(ときわ りょう)  

 
このオフィスで一番、
私の中では過去にも今リアルでもNo.1のイケてる男────



彼にばっちり見られていた。



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