世界でただ一人のヒーラーは生殺与奪を握ってます。
クロエは依頼内容が書かれた依頼書を確認する。
「・・・一つ目巨人バアル・・・体長二メートル以上の巨人か」
正直、手ごわそうだ。嫌悪な二人を連れて本当に大丈夫かという思いに駆られ、クロエはサーシャにアリシアの居場所を尋ね、一人でアリシアの元に向かった。
二人に言えば反対されることが分かっていたからだった。反対を押し切ってまでアリシアを雇う決心をしたのは安全マージンをとるのがリーダーの務めであるからだ。

< 32 / 73 >

この作品をシェア

pagetop