世界でただ一人のヒーラーは生殺与奪を握ってます。
王族としての義務がある。それは国を守ることだ。騎士のように闘い守るのではなく、力のある貴族と結婚し、王族の強化を図る事である。力を無くした王族の末路は決まって内紛により弑逆される。それはドラグニール王家も例外ではなかった。隣国国境にある辺境伯が次第に軍事力を拡大させていた。辺境伯は王様にある提案を持ち掛ける。それは隣国との同盟にルル王子の妃を隣国から迎えるという政略結婚だった。話としては珍しい話でもない。現国王の妃も他国の王女だった。王は悪い話しではないとして辺境伯に話しを進めるように命令をだす。辺境伯は王にたいして絶大な発言力を手にできるとほくそ笑む。
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