世界でただ一人のヒーラーは生殺与奪を握ってます。
目覚めると、青色の瞳がこちらを心配そうに見据えている。とても澄んだ優しい瞳。懐かしい暖かい瞳。
「起きましたか、とても酷い怪我をしていました。全身黒焦げで右腕なんかは触ると粉々になりそうでした」
そう言われてエルザは確かめるように右手を眼前に晒す。とても綺麗な腕がそこにあった。
「・・・助けに来てくれたのか」
尋ねると金糸の髪は揺ら揺らと揺れる。
「いいえ、エルザがここにきたのですが?」
自分の足でここにきた記憶が全くない。魔力の暴走が最後に刻まれたエルザの記憶だった。自分の身を怒りの炎が包み込む記憶。
「私が自分の足でここにきたのか?」
アリシアは首を振り即座に否定して、
「このベッドに寝かしつけたのは私ですが、ここまで運んだのはあの子です」
アリシアが指さす先には窓から見える愛馬の姿が目に映る。
「起きましたか、とても酷い怪我をしていました。全身黒焦げで右腕なんかは触ると粉々になりそうでした」
そう言われてエルザは確かめるように右手を眼前に晒す。とても綺麗な腕がそこにあった。
「・・・助けに来てくれたのか」
尋ねると金糸の髪は揺ら揺らと揺れる。
「いいえ、エルザがここにきたのですが?」
自分の足でここにきた記憶が全くない。魔力の暴走が最後に刻まれたエルザの記憶だった。自分の身を怒りの炎が包み込む記憶。
「私が自分の足でここにきたのか?」
アリシアは首を振り即座に否定して、
「このベッドに寝かしつけたのは私ですが、ここまで運んだのはあの子です」
アリシアが指さす先には窓から見える愛馬の姿が目に映る。