あの日、空を見上げていた。
君に会いたくて。
◇
彼女が亡くなってからもう1週間経っていた。
1週間経っても立ち直るなんてこと出来なくて、ずっと学校にも行かずに引きこもっていた。
周りは、「ゆっくりでいいよ」とか気を使って尋ねてくるがまともに話もしない。
ただ彼女に会いたい、
会いたくて会いたくて、
全くと言っていいほど前に進めない。
進もうとも思えない。
だって、隣にいてほしい人はもう……いない。
俺のことを照らしてくれる太陽は……どこを探したって、簡単には会えない。
あの溢れるような笑顔の君はいないんだから…