あの日、空を見上げていた。
ルナは、あの世に逝って、数日。
あの世の環境に慣れてきた頃、神様に呼ばれた。
『君に会いたい、と言っている者がおる。それに、自ら命を絶とうとしている。お主に、命じる…《あの者を、助けよ。》』
ルナはすぐに分かったらしい。
会いたいと思ってくれているのはきぃくんだと、
だから会いに行くのを決めたのだ。
『分かりました。行ってきます。』
* * *
「…いつまでいられるんだ?この世界に」
「1日…24時間しか入れないんだ。だから、きぃくんとせっかくいられるんだもん…デートしたいなぁ」
24時間…
「うん、デートしよう!たくさんルナの行きたいところ行こう!」