あの日、空を見上げていた。




ルナが行きたいところ全部行った。
水族館、あたらしくオープンしたパンケーキ屋さん…○*公園。


「ねぇ、きぃくん。約束してよ…私が消えたら…私のこと忘れて。

他の誰かと幸せになって。」

そんなことっ…?
そんなこと出来るはずない…


「大丈夫だよ、きぃくんなら。私のぶんまで生きて…」

「ね…?でも、寂しくなったら、空を見上げて…私は、きぃくんの幸せ祈ってるから。
……もう時間みたい。」


だんだん彼女が透けてるのがわかる。

「ルナ、行かないで…」

「大好きよ、きぃくん。さようなら…」


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