あの日、空を見上げていた。
ルナが消えてしまって数分後…
「あの…」
『あのぉ…』
「道迷っちゃって…」
『道に迷っちゃったみたいで…』
「教えてくれませんか…?」
『教えて欲しいなぁ…』
1人の女の人がいた。
ルナと初めて出会った時の会話とリンクした。
もしかしたら、……ってまさかね。
「はは、いいですよ。」
・
・
・
「ありがとうございました!」
女の人を目的地に案内が無事終わって、空を見上げた。
「今日は、空綺麗ですよね…あ、じゃあ」
「はい、また。」
もう一回空を見上げる。
ルナ、見てる?
頑張るよ、俺。ルナのぶんまで幸せになるから…
だから見守ってて…
『うん、きぃくんなら大丈夫だよ。頑張れ』
そう、言っているんじゃないかな。だってさ……
見上げた空は、とても澄んでいたから。
end