夜になる前にわたしを照らしてくれたいちばん星は君でした。
相変わらず余裕たっぷりで柔らかく話す瑠璃さんに、わたしは話しやすい人だな、と好感を持っていた。


ところが次の瞬間。


瑠璃さんの目つきが急に鋭くなった。


「花凪ちゃん、千尋のこと好きなの?」

「……えっ」

突然瑠璃さんにそんなことを言われてわたしは目を見開いた。


心臓が大きく飛び跳ねた。


まっすぐにわたしを見据える圧力のある目。


獲物を捕らえるような鋭い目にわたしは少し悪寒がした。


「好きなの?」


動揺して何も言えないでいると、また聞かれてしまった。


……怖い。


けど瑠璃さんの目を見たらとても嘘なんかつけなくて、正直にすなずいてしまった。
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