夜になる前にわたしを照らしてくれたいちばん星は君でした。
織原さんは……俺のことをどう思っているんだろう。


よく話しかけてくる人とでも思ってる?


ただの友達?


それとも、少しは男として見てくれてる?


苗字を呼ぶことさえ緊張してしまって、呼び捨てや名前呼びなんてもってのほかだ。


でもいつか、名前を呼びたいんだ。


──花凪。


そう呼べる日が、いつか来ると思っていた。


でも、最近織原さんに避けられてるのはなんでだろう。


しつこいって思われて、嫌われてしまったのかな。


だとしたらもう、話しかけない方がいいのかな──。
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