夜になる前にわたしを照らしてくれたいちばん星は君でした。
なんでわたしに関わろうとしてくるの?


せっかく話さなくてよくなったのに。


水城くんの目を見ると、その目はとても寂しそうだった。


なんでそんな目をしてるの……?


「……迷惑なんでしょ」


その思いとは裏腹に、そんな無愛想な言葉が口をついて出てきた。


なんとか絞り出したので、声はとても小さかった。


水城くんの眉根が寄せられ、「は?」という声が聞こえた。


意味がわからない。


そんな心の声が聞こえてきそうだった。
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