夜になる前にわたしを照らしてくれたいちばん星は君でした。
水城くんとまた話せるようになったあの日から、瑠璃さんはわたしに何もしてくることもなくなった。


水城くんはわたしのことを“花凪”と呼んでくれるようになったけど、わたしは水城くんの名前を呼ぼうとするとどうしても緊張して呼ぶことができずにいた。


気けば、夏休みもあと1週間。


わたしは課題は毎年計画的にやる方なのでもうすぐ終わるけど、水城くんは毎年これくらいの時から大慌てでやるタイプらしい。


笠岡さんと櫛宮くんによると、毎年課題を手伝ってあげるのは恒例行事らしい。


いつも助けてくれる水城くんがこんなことになってるるなんて、なんだか可愛い。
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