夜になる前にわたしを照らしてくれたいちばん星は君でした。
わたしが転校してきた理由は、いじめ。


わたしの見た目は他の人とはかなり違っていて、それがいじめっ子たちの標的にされた原因だ。


前の学校に入学してすぐからずっと続いたいじめに耐えられなくなり、手首を何度も切ったのをお母さんに見つかって、いじめられていることもバレた。


父と離婚してからずっと1人で私を育ててくれたお母さんに迷惑をかけまいと隠してきたけど、いじめのことを知ったお母さんはすぐに転校しようと言ってくれた。


初めは色々なことが心配で拒否したけど、やっぱりあの場所にいることはできなくて都会の高校から海の近くの小さなこの高校に転校してきたのだ。


もしまたいじめられたらどうしよう。


一瞬そう考えてしまうと辛い記憶がまたフラッシュバックしてきそうで、私はぎゅっと目を瞑ってそれを振り払った。


隣の男の子をもう一度見ると、もう私の方は見ていなかった。
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