夜になる前にわたしを照らしてくれたいちばん星は君でした。
「あー、ひどい目にあった」


夏休みの宿題を手伝ってもらっていたことを先生に怒られて、ようやく戻ってきた水城くんはぐったりしていた。


「ごめんね、わたしが水城くんの字を真似せずに書いちゃったからだよね」

「全然大丈夫だよ。元はと言えば俺が自分でしなかったのが悪いんだし」


そうは言いながらも、先生のお説教が相当疲れたらしく、水城くんは机に突っ伏してしまった。


そんな水城くんを見つめていると、不意に顔をこちらに向けた彼と目が合った。


──ドキッ。


ふにゃっと笑ったその顔は、わたしの胸を撃ち抜くには十分すぎた。
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