夜になる前にわたしを照らしてくれたいちばん星は君でした。
水城くんがサーフィンをする姿を見てると、なんだか水城くんは海の一部のように思えてくる。


まるで鳥が空飛ぶくらい当たり前に、自由にサーフボードを操って波に乗ってるんだ。


初めて見た時は、本当に感動した。


水城くんにとって海はもう、心の一部なんだね。


羨ましいな。


水城くんが海に入ると、わたしまで彼と同じワクワクした気持ちが芽生えてくる。


それほどまでに没頭できるもの、わたしにはない。


『どうだった?』


ひとしきり波に乗った後にいつもニコニコしながら聞いてくる水城くんが、いちばんキラキラしてる。


わたしもいつか、水城くんみたいにこれっていうものを見つけられるかな。
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