夜になる前にわたしを照らしてくれたいちばん星は君でした。
…………ん?


ふと右側から視線を感じた。


右を向くと、視線を送ってきた犯人であろう人物と目が合った。


窓際から2番目の1番後ろ、私の右隣の席の、彼の名前は水城(みずき)千尋くん。


水城くんはクラスの人気者のムードメーカー。


いつも友達に囲まれていて、楽しそうに話している。


隣の席だからなのか、よく目が合うんだよね。


気まずくていつもすぐ目を逸らしちゃうんだけど、印象が悪くなってないかな……。


なんか、怖いなぁ。


「あいついつになったらみんなと話すの」とか思われてるのかな。


そんなことを考えながら、私は視線を窓の外に移して鳥や虫を眺めた。
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