夜になる前にわたしを照らしてくれたいちばん星は君でした。
わたしが瑠璃と仲良くなれたことをいちばん喜んでくれたのは、実は水城くんだ。


瑠璃のあの行動の理由を知っても、幼なじみの絆はそんなことで消えるほど弱いものじゃなかった。


水城くんは瑠璃とわたしが仲良くできないことをずっと心配してくれていたらしい。


なんだか少し過保護なところが水城くんらしいというか……。


そんな水城くんのことを考えていると、笑いが込み上げてくるのだった。




「せっかく仲良くなれたんだし、2人でショッピングモールに行かない?」


ある日、瑠璃のその言葉で、わたしたちはショッピングモールに行くことになった。


「やっぱりここって田舎だから電車に乗っても行くところがショッピングモールしかないから不便だよねー。花凪の住んでたところは他に何かあったの?」
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