夜になる前にわたしを照らしてくれたいちばん星は君でした。
「うーん、わたしの住んでたところは歩いて行ける場所にカフェとかカラオケとか、あと美味しいケーキ屋さんもあったよ」

「うわ〜いいな〜! わたしが3年いた場所も結構田舎だったから何もなかったんだよね」


わたしたちはいつの間にか、電車に乗っている間にそんな会話をするくらいに仲良くなっていた。


お昼には以前水城くんが待ち時間も気にせずに並んでいたラーメン屋さんのラーメンを選んだ。


実は気になってたんだよね、ここのラーメン。


瑠璃が女の子らしくパンケーキを頬張っているのを見て、わたしも可愛いものを食べればよかったと少しだけ後悔したけど、このラーメンは長い時間並んでまで食べたいのもわかる美味しさだった。
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