夜になる前にわたしを照らしてくれたいちばん星は君でした。
放課後。


わたしはいつものように、友達と楽しそうに話しているクラスのまだ名前を覚えていない女の子たちを横目に見ながら下校していた。


そういえば、お母さんがここの海はとても綺麗だって言ってたな。


車の中でお母さんが言っていたことを思い出したわたしは、とくに行く場所もなかったので近くの海に行ってみることにした。


昆虫が飛んでいたり野良猫が日常的に歩いているのを見て、わたしは本当に田舎に来たんだと実感する。


都会ではこんなに近くでカブトムシなんて見たことなかったなあ。


海に行ったことはなかったけど、海は思ったよりすぐ近くにあったので道に迷わずに行くことができた。
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