夜になる前にわたしを照らしてくれたいちばん星は君でした。
近くに植えてあった木の隣に立つと、すぐ足元には砂浜がある。


海から吹いてくる潮風が、わたしの真新しいブラウスとスカートを揺らした。


砂浜なんて、何年ぶりだろう。


昔のように砂浜を駆け回りたい衝動に駆られて、ローファーのままで砂浜を歩きだした。


わあ、懐かしい。


そう思ったのもつかの間。


「……わっ!」


想像以上に柔らかい砂浜に足を取られて、近くにころがっていた石につまずいて転んでしまった。
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