夜になる前にわたしを照らしてくれたいちばん星は君でした。
気づいていないと思っていた変化に、水城くんはあっさり気づいていた。


「ごめん……」


私は(こうべ)を垂れて謝ることしかできなかった。


ミサンガをなくしてごめん、と。


「……俺が謝ってほしかったの、そっちじゃないんだけど」


わたしがミサンガをなくしたことを必死に謝っていると、水城くんは手を組んでギロリとわたしを睨んだ。


それ以外に、何を謝ればいいの?


散々謝ったのにそんな分からないことを言われて、だんだんわたしにも水城くんの怒りが飛び火してきた。


「じゃあ、なにを謝るの? もう謝ることないじゃん!」


「それは花凪の思考が足りないだけだろ」


「何その言い方!」


「本当のことを言っただけだ」
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