夜になる前にわたしを照らしてくれたいちばん星は君でした。
思わず声を荒らげるわたしと、あくまで冷静に怒る水城くん。


自分の方が子供っぽいのは明らかで、それにさえ腹が立った私はそのまま怒りに任せて横から伸びていた木の枝を乱暴にどけて家に帰ってしまった。


何なのあいつ。


わたしの思考が足りないなんて、いくらなんでもひどすぎる!


ミサンガをなくしたこと以外に、何を謝ればよかったの。


わたしは水城くんが謝ってほしかったことがなんだったのかを理解できなくて、ひたすら枕を殴った。
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