夜になる前にわたしを照らしてくれたいちばん星は君でした。
そう、水城くんは優勝を果たしたのだ。


あの技、今まで水城くんがチャレンジしてきたけど1回も成功したことがない技だった。


わたしはみんなが興奮して手を叩いている中、1人放心状態で水城くんを見つめていた。


彼は予選で戦ったサーフィン仲間の男の子とハイタッチをしているようだった。


よかった。優勝できて。


わたしは遠くに見える水城くんに向かって、小さな声でおめでとうと言った。


それと、ごめんなさい。
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