夜になる前にわたしを照らしてくれたいちばん星は君でした。
周りで「きゃー」と騒ぐ声も聞こえた。
すごく驚いたけど、なぜか嫌だとかそんな感情は一切なかった。
わたし、この居心地のいい場所、知ってる。
トクトクと伝わってくる鼓動と、ほんのり鼻をかすめる潮の香り……。
そうだ、水城くんの腕の中だ。
「みず、きくん……?」
「花凪が名前を呼んでくれたから、頑張れたよ」
もう一度、ありがとう、と。
耳元で聞こえたその声は、今まででいちばん優しかった。
名前を呼んだこと、気づいてくれたんだ。
てっきり水城くんには聞こえていなかったと思っていたのに。
嬉しくてつい忘れてしまいそうだったけど、わたしは水城くんに話さなきゃいけないことがあったことを思い出した。
すごく驚いたけど、なぜか嫌だとかそんな感情は一切なかった。
わたし、この居心地のいい場所、知ってる。
トクトクと伝わってくる鼓動と、ほんのり鼻をかすめる潮の香り……。
そうだ、水城くんの腕の中だ。
「みず、きくん……?」
「花凪が名前を呼んでくれたから、頑張れたよ」
もう一度、ありがとう、と。
耳元で聞こえたその声は、今まででいちばん優しかった。
名前を呼んだこと、気づいてくれたんだ。
てっきり水城くんには聞こえていなかったと思っていたのに。
嬉しくてつい忘れてしまいそうだったけど、わたしは水城くんに話さなきゃいけないことがあったことを思い出した。