夜になる前にわたしを照らしてくれたいちばん星は君でした。
そんな辛い日々の中である日。


『織原さん、俺、織原さんのことが好きなんだ。付き合ってよ』


放課後に、古瀬くんという当時私が好きだった男の子にいきなりそう言われた。


教室には他に誰もいなくて、古瀬くんと2人きりだった。


古瀬くんに見つめられて、わたしも気持ちが自然と漏れた。


『私も好き……』


本当に嬉しかった。


古瀬くんと付き合えるんだ。


頬を赤らめて古瀬くんを見ると──。
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