夜になる前にわたしを照らしてくれたいちばん星は君でした。
古瀬くんはバカにしたような顔で私を見下していた。


──え……。


『クスクス……』


教室の外からいじめグループが笑いながら入ってきた。


何が起きたのか、理解できなかった。


『花凪バカすぎ!』

『古瀬が本気で花凪のこと好きになるわけないでしょ?』

『あははっ!』


その時に、わたしが古瀬くんのことが好きだということを友達だと思っていた時に教えてしまったことを思い出した。


全てを理解したわたしはあまりの悔しさと恥ずかしさに顔が熱くなった。


今すぐ消えてしまいたいと、本気で願った。


いじめグループは、とうとうわたしの好きな人までもいじめをするための材料にしてしまったのだ。


赤くなって涙の滲んだ顔を見られたくなくて鞄も持たずに教室から飛び出した。


部屋のベッドに倒れ込んで、制服のまま枕に顔を押し付けて眠るまで泣き続けた。
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